花と羊と高熱と

推しを見るたび寿命が縮む

円盤だけじゃ乾きは癒えないー新規の叫びー

推しを好きになって一年に満たないド新規。
タイムマシンの開発状況が気になって仕方がありません。

円盤を買い漁った。欲しい美顔器のことは一瞬で忘れた

推しを好きになってすぐのこと。彼のツイッター・ブログを遡り、隅から隅まで読みました。それが通勤時間の楽しみでした。「彼を応援しよう」「今後、彼が出る舞台は死ぬ気でチケットをとろう」と決めました。推しの名前をつけたフォルダを作った。あとこれはどうでもいい情報だけど、羊が好きになりました。

次に、推しが出ている舞台の円盤を買い漁りました。毎月1本ずつ買おうという計画だったのに、過去を知りたい気持ちが勝り、売ってるものは一気にカートに入れてしまいました。
毎晩毎晩、ビールを片手に円盤を見ました。この頃の私は狂っていたので、完徹して仕事に行く日もありました。デビュー作から最近の作品まで。様々な役を演じる彼と、バクステで見せる素顔の彼をたくさん見ました。

そのどれもが素晴らしくて僕は愛を思い知るんだ

ほんまこれでした。初めてさく●いさんが言いたかったことが分かりました。
カラカラの砂漠に花が咲くようでした。
でも水が足りない。いつまでも、私の乾きは癒えませんでした。

タイムマシン早く実用化して

なぜ乾きが癒えないのか、と考えました。
過去作品を見て「知りたい」という欲求が満たされても「この舞台を生で見たかった」という新しい欲求が生まれてしまうからだ、と気付きました。
永遠に満たされない欲求のせいで、砂漠はカラカラのままでした。

円盤で公演日を確認するたび、つい過去を振り返ってしまう。
「この頃の私は何をしていたのだろう」と。
「後悔をしているのか」と聞かれると答えはNOです。ボーっとしていた時間があった訳ではないんです。アグレッシブな腐女子だったので、何かしらの漫画やアニメにハマっていたし充実していました。
でも「もっと早くに推しを知っていたら…応援していれば…」というタラレバモンスターが現れて「あ~あ、この頃ファンになってたら、推しくんにハグしてチェキ撮ってもらえてたかもね。今後そんなチャンスないんじゃない?新規乙~www」と煽ってくるのです。

舞台の円盤は、オマケなのかもしれない

(違うという方もいるかもしれませんが)舞台の円盤は、観劇の疑似体験ができるものではないと感じました。円盤は生で見た舞台を追憶するためのツールだな、と。

古参の方々が心から羨ましい。当時の会場の空気や、公演直前のわくわく感が伝わる呟き、千秋楽を迎えるときの切なさ。私は全部知らない。今後知ることも出来ない。

こんなグチグチ言うなら円盤見るなよwwwって思われるかもしれません。でも知りたいという欲求には、抗えないのです。観劇の疑似体験はできなくても、それが歯痒くても、何も知らないよりかは、知っていたいのです。

バクステでピストル持ってはしゃいでいる推し=世界遺産

新撰組舞台の推しが好きです。元々原作が好きだったので(二次元での推しキャラは別ですが)わくわくして見たのだけど、推しが演じる○○(キャラ)は本当に良かった。まずビジュアルが好き。推しの吊り目メイク好きなんです。原作キャラを彷彿させる飄々とした口調も殺陣も素晴らしい。病に侵されながらも戦う姿にはぐっときた。
(観劇経験が乏しく、加えて推しが視界に入ると目がハートになる病を患っているため、演技の良し悪しを上手に判断できません。そのため語る能力は0ですが、とにかくいいということを伝えたい)

先日、この舞台の大幅なキャス変が発表されました。なんとなくそんな気がしていたけれど、そこに推しの名前はありませんでした。私は推しが演じる○○を、永遠に見られない。推しも「そのキャラを次も自分が演じたかった」的なブログで書いていて、ちょっと涙目になった。タイムマシンってAmaz○nで売ってる?

 

emachin.hatenablog.com

 
このブログで「今の推しが一番好きだ」と書きました。その気持ちにブレはないけれど、過去の推しに会いたいという気持ちも捨てきれない。

タイムマシンに乗れない私は、今日もプレーヤーに円盤を流しこみます。
喉が相変わらず乾くので、アルコールランプの匂いがする、安物のチューハイで潤すしかない。

 

ところで私、いつになったら美顔器買えるんだろう。

 

言えないかわりに、財布を開いたー若手俳優応援スタンスー

遅くなりましたが自己紹介かねて、応援スタンスを書きます。

私自身について

関西在住アラサーです。美容系の会社でマーケ担当してます。残業&出張どんとこいですが、好きな仕事なので苦ではありません。
アニメ、漫画(BL含)が好きです。
ポエマー脳なので時折おかしなことを言いますが、メンタルは常に安定しています。

推しさん

過去記事読んだらバレバレだと思うのですが、2.5次元舞台を中心に大活躍中です。
まず…お顔を調味料に例えるならバターでもなくソースでもなくしょうゆでもなく、抹茶塩だと思っています。
少し丸顔で童顔。鼻筋めちゃめちゃ綺麗です。いつか妖精になれたら、推しの鼻をすべり台にしたいし、ほっぺたのほくろに触れたいです。
ノリは悪くないけど、ガンガン前に出て仕切るタイプじゃない。カースト最上位グループにいるけど、モブにも優しい男の子って感じがします。(一番モテるタイプやん。ずるい)
演技は細部(指先や視線の動き)までこだわっており、ニコ生で頑張ったポイントを熱く語ってくれる。そしてファンからの「(こだわりポイントに)気付いたよー!」ってコメントを発見すると嬉しそ~な顔をする。

//ド新規なので、知らないこともたくさんあると思います。だから、これからもっと彼のことを知りたいし、素敵なところを見つけていきたいです。

好きになる基準

これ難しいんですよね。今の推しくんのことも最初は何度も思ってなかったのに、ふとしたきっかけで好きになってしまったので。

ただ、

・若すぎない年齢
・濃すぎない顔立ち
・NOTウェイ系
・黒髪が似合う
…↑のような人が気になる傾向はあります。

舞台、イベントを見に行く基準

推しがいるならどこへでも何度でも!遠征は夜行バス四列しーとで行ってます!最初しんどかったけど、寝るコツをつかんでからは苦痛じゃなくなりました。

グッズ、雑誌、映像を買う基準

推しが映ってるなら必ず買う。
ただトレブロは○枚分まで、と基準を決めてます。もともと浪費家で公共料金を払えなくなったことがあり(笑)それ以来気をつけて。

手紙/プレゼントについて

自己満ですが、お洋服をプレゼントしてます。 というのも…推しくんのスタイルが大好きなので。これ似合いそうだなあ、とかこれを着ているところが見たいなあ、とかあれこれ考えながら選ぶのが幸せだからです。
「好き」と言えないかわりに、財布を開いているんだと思います。そして恋心を溶かした紙幣を、何の躊躇もなくレジに出すのです。

そんな感じで「プレ=選ぶ楽しさをお金で買っている」という認識です。着てくれなくても、使ってくれなくても構いません。フリマアプリで売ってくれてもオッケーです。
ただ、彼女や女友達に横流ししてたら傷付くので、スタバカードや入浴剤等はあげません。
手紙は舞台、イベントごとに1通。さらっと読めるように1枚でおさえてます。
羊のイラストを手紙の最後に添えてます。見てくれてたらいいなあ。

普段の行動

平日は全力で仕事→21〜22時頃帰宅してご飯。(スーパーで買ったお惣菜ばっかり)
アニメかドラマ見ながらアルコールを摂取。Twitterをチェックして、どうぶつの森とあんスタとイケヴァンとFGOやって寝ます。イケヴァンでさ「ネクストストーリー」って言うときの声が甘々で最高なんですよ~好き。安眠&安眠。
休日はイベント&舞台がなければ飲みに行ってます!居酒屋大好き!

同厨/同担

基本的には同拒ないです。「リアコなのに同拒ないの!?」って言われたことあるのですがないです。(いい子ぶっている訳でもないです)
古参の皆様が耕してくださった豊かな牧場に、ピンクオーラを撒き散らして乱入したのは私なんだから。そんなド新規が「ガチ恋してます!みんな敵です!!近寄らないでください!!」とか言うのおかしいと思うので。

※ただ同担リアコさんは恋のライバルだと思っています。エレベーターで「〇〇(推しくん)と付き合いたいよー」って言っている子と一緒だったときには、心臓から血が出ました。

とはいえ、舞台や推しの話ができる友達は1人しかいません。
欲しいんですけどね。特に他担リアコの方と仲良くなって「彼のここが好き」とか言いながら飲んだりイメソン歌ったりするの憧れてます。
舞台で隣の方に話しかけようかとそわそわしてた時期もあったのですが、同拒の方だったり、他担でも友達いらない派の人だったら悪いなーと思って、諦めました。
「〇〇くん推してます。他担・同担ともに友達ほしいよ!」とか「一切、話しかけないでください」とか意思表示カードをぶら下げたいですね。

応援するうえでの心づもり

人と比べない。マウンティングするのもされるのも嫌いなので。

以上です!楽しかった~!

最後に、拗らせマンのぼやき、聞いてください。
推しくん、次回のニコ生で「色々と皆さんにお話しがある(原文ママ)」らしい。
いつもなら「わ~新しい舞台の話かな!」とわくわくするところだけど、
バーイベで言っていた”俳優としての大きな決断”の話だろうな、と思うと構えてしまう。漬物石を乗せられたかのように、心にずんと重くなる。火曜日には奈良漬になっているかもしれない。

事務所移籍、ストレートへの路線変更…等であれば無問題。彼が選んだ道ならそれでいいしついていく。
心配なのは、彼が遠くに行ってしまったらどうしよう、しばらく会えなかったらどうしよう、ということなんです。
例えば、留学するとか、期限付で活動休止するとか。結婚は…ないよね。それは想像するだけで、ぺちゃんこになってしまいそうだから候補に入れるの、辞めておく。
話したいとか、写真が撮りたいとか、もう我儘は言わない。だから遠くへ行かないで。
とそればかり願っている。
センチメンタルここに極まれり。「さよなら、だいすきなひと」的なタイトルつけた病みブログ更新してたら察してください;;
 
う~不安だ~!
ホットワイン作って寝ます。おやすみなさい!
 
 
 

オタクやってたらあっという間に歳取って死ぬ(+同担の皆様へ)

若手俳優オタクの皆さん!!オタクやってると一年あっという間じゃないですか?

これ腐女子のときも思っていたんですが、10代の四倍速くらいで月日が過ぎていく気がします。

 

駆け抜けた20代。そして。

【20歳~2■歳/腐女子時代の私】あ〜今日も〇〇(CP名)尊い😭😭公式からの供給ありがたい…あ、次は三ヶ月後のオンリー参加します!!原稿頑張るぞ!!💪


【2■歳~/若手俳優沼に堕ちた最近の私】チケット戦争負けたくない〜負けられない〜ああ推しの演技すきだ…個人イベ最高…推しの仕草全部好き…今日も元気に生きてる…あ!来週ニコ生!楽しみだ🐏動く推しくん久々~❤(先々週会ってる)

推す相手が変わったものの、根本的には同じ。語彙力は−5万点だけど、愛を叫ばずにはいられない。
目の前の幸せを貪る、キリギリスみたいな生活です。そして貯金はない。

 

キリギリス、老いに気付く。

そんなキリギリスオタクも推しと同世代、いわゆるアラサーに突入致しました。
土井先生もカカシ先生も年下男子になりました。昔読んだ夢小説で「まだ子どもなんだから」って言われてシュンとしてたのに、スッと追い抜きましたね。
がっつりしたシミ・シワはないけれど、若い頃と肌のキメが違う。夕方にはくすむようになった。推しといつか話ができるなら、朝イチ&メイク直後の顔で会いたい。

 

若いオタクが可愛いくて妬ける。

そんな年齢事情もあり、出来るファッションやメイクに制限がかかるようになりました。童顔とかスタイルがいいならともかく私はそうではないので。○○くんのファンに痛いババアいるwwwとか言われるの嫌だし。*1
だからね、現場でたまに見る、淡いお洋服や甘々なヘアメ(リボンとかハートとか三つ編みで作るヘアメかわいいよね)そして生足。羨ましくてしょうがないんです。
彼女たちは、デパ地下のマカロンみたいだと思います。ショーケースに飾られたパステルカラー。そのままでも可愛いのに、綺麗な包装紙にリボンのラッピングまでされたら、もう勝ち目ない。
黒ニット+ベージュコートに身を包んだえまちん、どら焼きでしかない。

 

歳取るのも悪くないと思うこと&推しと同世代で嬉しいこと。

でも、年齢を重ねて良かったこともたくさんあります。まず仕事が楽しくなった。怒られることも減り、任されることも増えました。そしてお金。若い頃よりもオタク活動に使えるお金が増えました。

推しと同世代だからこその、嬉しいこともあります。
小さい頃に遊んだアニメやゲーム。青春時代に聞いた音楽が一緒だったかもしれない、という期待が持てることです。
あと、先日のバースデーイベントで、推しが好きな音楽を聞いて「ああ、同世代っぽい」と安心しました。(全然知らない今風のグループ出されたらどうしようかと思ってた)

そして、一緒のペースで歳をとっていけることも、嬉しいことの一つです。推しくんが
40代になるときは私も40代。些細なことだけど、それが幸せなんです。

推しくんを好きになってから、過去作品のDVDを全部見ました。やっぱり肌の感じは若い頃のがぷるぷるだけど、私は今の推しくんが一番好きです。
それは彼が何歳になっても変わらない。今の推しくんが一番好きってずっと言い続けると思います。
男の人的には同世代のファンより若いファンが来てくれた方が嬉しいのかもしれないけど…そこはあんまり考えてないでおきます。

 

「何歳まで続けるの?」の正しい答え。

永遠に分からないと思う。明日推しのカノバレ写真が出て泣く泣く降りるかもしれないし、ずっとこの熱が冷めないかもしれない。
でも、できたらずっとキリギリスみたいに生きていきたいなあ。
あっという間に歳を取ったキリギリスが死ぬとき、棺桶には同人誌とブルーレイを入れておいてほしい。

余談ですが。

若い子みたいな甘々な服はもう着れないけれど、綺麗な色のカットソーと春色のアイシャドウを新しく買いました。(実は美容系の会社に勤めているので、スキンケア品もメイク品も好きで色々試してます。いつかそういう記事も書きたいなあ。)
モブ子は着飾ってもモブ子ですが、桜あんのどら焼きを目指そうと思います。


(最後に…同担の皆様へ)

ド新規のくせに勢いでブログを始めてしまい、嫌な気持ちになられたらすみません。
スタンスを近いうちに書くつもりですが、基本的に同拒はありません。推し関連の記事を読むのも好きなので、スターや読者登録等させていただくかもしれません。※決して敵情視察ではありませんので、ご安心ください。

ただひとつだけ。私自身が推しに恋愛感情に近いものを抱いているため、リアコの方のSNSやブログは見ないと決めています。推しは私のもの!なんて決して思ってません。どちらかというと「お互い素敵な恋をしましょう」という気持ちですが…やっぱり複雑なので!


それでは、おやすみなさい!

 

*1:※何歳でも好きな服を着ている人はそれはそれでいいと思います。ただ、私は同世代がマイメ■のバッグ持ってたらびっくりします。 サンリオピュー■ランドでならありだけど。

キラキラ上級生の推しくんと後輩モブのりあこ

あ~今晩も推しが好きだ~ニコ生最高だった。
番組内の企画で名前を呼んでもらえた。嬉しすぎて手に持ってたビール一気に煽った。
(「コメントで流れてきた名前を呼びつつ、キャラのセリフを言う」というコーナーがあって偶然ピックアップしてもらえた。/でも私の本名はありふれた名前で同じコメントが大量にあったので…私のコメントに気付いた訳ではないと思います)

私はファン歴が短く、もちろん認知なんてされていない。大量のファンを抱える推しくんに認知されるには、まだまだ時間がかかるだろう(推しくんを好きになってから舞台・個人イベ、全部行っています。プレ、手紙も渡しています。でもさ、何年も前から好きだったファンの方にはきっと勝てないんだろうなあと思っています)
だから、本当に些細なことですが、名前を呼んでもらえたのが嬉しくて、明日も仕事頑張るぞ~ともう1本ビールあけました。

推しのニコ生を見るとき、私は常にアルコールを摂取してます。一緒に飲んでいる気分になれるのと、あとは純粋にお酒が大好きなので楽しく酔えるからです。

 

話逸れましたが、本題。
こないだ友人と「リアコと言えども、人それぞれ」という話をしていたんです。はてなブログでもたくさんの方が取り上げているテーマだと思うのですが、私が推しくんに抱いている恋心について話をします。

私が彼に抱く思いは「キラキラ上級生に恋をした後輩モブの気持ち」に近いです。
釣り合うなんて思っていない。むしろ私なんかが「好き」という感情を抱くことすら、恐れ多い。体育祭で、合唱コンクールで、卒業式で…皆に囲まれている先輩を、遠くから見ているだけで満足。でも他の子に「私も先輩のことが好きなんだ~」と言われると一丁前にヤキモチを妬いたりする。

キラキラ先輩の推しくん、体育祭で同じチームになったらきっとモブにも優しく笑いかけてくれる。

 

※不毛ですけど、遠くからキラキラな先輩を見つめていた学生時代の恋、めちゃくちゃ楽しくなかったですか?大人の恋愛によくある「付き合う?付き合わない?」みたいな駆け引きよりもずっと楽しいと思います。

私はお金を出して「永遠の片思いをする権利」を買っているのかもしれません。お金を払うので好きでいさせてください。後輩モブとしてあなたを見させてください。という感じで。

これでいいのかなと、たまに思うのですが、幸せだからよしとしよう。

推しくん今日もお疲れさまでした!気をつけて帰って欲しい。

酔っているので変な文章ですみません!

 

量産型腐女子、リアコになる

よくある話かと思いますが、腐女子だった私が、舞台俳優にハマったきっかけを書きます。

私は中学時代からBLが好きでした。高校時代はアルバイトをして同人誌を買い漁り、大学入学とともに同人活動をはじめました。仕事の都合などで途切れつつも、つい最近まで続けていた趣味です。
ドピコサークルでしたが、同人活動は楽しかったです。アンソロを作り、妄想しながら酒を飲み、オフ会を企画し仲間と騒ぐ。ジャンルは転々としましたが「攻と受を幸せにしたい」そればかりを考えていました。生活の中心はBLであり、受と攻の幸せこそが私の幸せでした。ずっとこんな時間が続いていくんだろうなあと思っていました。

 

2年程前、不埒な妄想ばかりのタイムラインに、キラキラした生身の男性の写真が流れてきました。当時同人活動をしていたアプリの舞台化が決まったようでした。
「んなことせんでいいから、早くアニメ化進めろよ!」というのが正直な感想でした。今思うと古い考えなのですが、愛する二次元の世界を汚される気がして、舞台化には反対でした。
※食わず嫌いではなく、2.5次元舞台は何度か見たことがあったのですが「やっぱり二次元がいいな~」という感想しか抱けませんでした。
加えて、私の好きなキャラは二次元だから成り立つ変人キャラ。どうなるのか不安しかありませんでした。
そんな私の不安とは裏腹にTLは連日お祭り状態。抽選結果に一喜一憂し、キャラビジュが公開されれば大騒ぎ。なんとなく私も「一回くらい観に行ってみる?好きなキャラを演じる役者さんも若くて綺麗な方だし」と軽い気持ちで抽選に応募しました。
すごい倍率だと噂には聞いていましたが、もちろん落選。ライブビューイングのチケットしか取れませんでした。
ライビュなので関東に住んでいるオタク友達とは行けません。関西にいる子たちは劇場に見に行くようです。という訳で、私は腐には全く興味のない、Jオタの友達を誘うことにしました。
迎えた当日、私はサイリウムをカチカチと押して色の順番を覚えていました。ライブシーンがあると聞き(アイドルものの原作だからね)Amazonで買った安物です。

 

そしてライブビューイングがはじまりました。
全く期待していなかったのに、この舞台がね、めちゃくちゃ面白かったんです。

 

アプリでは再現できないライブシーンがあったことが大きいのかな、と思います。愛するキャラ達は、こんな風に歌って踊るんだろうなと思うと感慨深かったです。でもそれだけじゃなく、私は一人の俳優さんにずっと釘付けでした。その俳優さんが一番キラキラと輝いて見えて「あ~!ずっと見ていたい」と思いました。
それから、その俳優さん(ファースト推しと呼ばせてもらいます)が出演する舞台に通い始めました。苦手だったはずの2.5がどんどん好きになりました。舞台だけではなくハイタッチ会や個人イベにも足を運び、幸せな時間でした。


しかし1年くらい経つと、何だか物足りなさを感じるようになってきました。(これは彼が悪い訳ではなく、私の好みの問題かと思います)上手く言えないのですが…ファースト推しは照れ屋さんなのか何なのか、カテコで冗談を言うことが多い。それが彼の魅力と言えばそうなのかもしれませんが、時折スベっているように感じるようになりました。あとは気持ちを文章にまとめるのが苦手なのか、はたまた面倒くさいのか、SNSやブログをあまり更新をしない。 自分の気持ちを伝えてくれることが少ないことに、寂しさを感じるようになりました。

あとは私がパンドラの箱を開けてしまったのも、原因の一つでした。
「推しの名前 彼女」というワードでの検索です。2ショットなど確定的なものはありませんでしたが「あ~こりゃ付き合ってる(もしくは付き合ってた)な」と感じる写真を見てしまいました。この頃の私は、まだリアコではありませんでした。だから彼女がいることがショックという訳ではなく、どちらかと言うと「プロとしてどうなんだろう」というガッカリした気持ちになりました。

私は個人イベントを最後にして、彼を追いかけるのをやめました。ただ、舞台を見ることは趣味の一つになったので、これからはゆるく気になる舞台を見に行こうと決めました。

 

その数ヶ月後、現推しくんは私の心をかっさらっていきました。ファースト推しくんに抱いていた想いよりもずっと強くドロドロとした感情が渦巻き、私は気付けばピンク色の沼で身動きがとれなくなっていました。

 

好きになったきっかけは、友人に誘われて観劇した某舞台。

この舞台ですが…トラブルがありました。メインキャラを演じる俳優さんが前日の公演中に怪我をしたため、その日は声のみの出演になったのです

その俳優さんが演じるキャラと現推しくんが演じるキャラは師弟関係で、二人のバトルが舞台の見せ場でもありました。突然の発表に「え?どうするの?成り立たないじゃん」と不安を感じていました。当日は台風がきていたこともあり「払い戻ししてるらしいけど、どうする」と友達に相談するようなモチベーションでした。(すみません)

 

そしてはじまった舞台。迎えた殺陣シーン。現推し(となる彼)はエアーと戦っていました。本来なら二人で行うはずの殺陣を一人で行う。声はあるものの、観客から見えるのはただの煙。それでも何とかカタチにしようと奮闘する姿に、胸が熱くなりました。
推しくんの顔は、元々知っていました。何なら舞台で見たこともありました。「界隈でとても人気がある、少し童顔の俳優さん」くらいの認識だったのに、世界で一番かっこいい男性だと思いました。
そしてとても気持ち悪いことを言うのですが、顔も脇も全身汗だくになっている姿にドキドキしました。そういえば同人をしていたころから私は汗フェチでした。

 

知れば知る程、推しはパーフェクトな人でした。公演中には自撮りやキャストとの仲睦まじい写真をアップしてくれて、千秋楽やイベント後にはブログで飾らない素直な思いを伝えてくれる。ラジオでは、ファンからのコメントを見て楽しそうに笑っている。私が知る限りでは過去に彼女との写真が出回ったこともないし、匂わせ行動もしていないしされていない。

 

推しのことを考えると脳内がお花畑になり、同担が彼を好きだと言っているのを聞くと胸がずんと重くなるようになりました。いい歳してリアコ。戸惑いしかない。
今まで好きな男性芸能人を聞かれてもピンと来なかったのに、こんなことになるなんて思いもしなかった。

 
オタク友達には推しのことは秘密にしています。推しを男性として好きになってしまった自分の話をするのが恥ずかしすぎるので、隠し続けるつもりでいます。

 

前述したJオタの友達のみ、私の状況を知っています。ただ、たった一人の舞台仲間に話を聞いてもらうのも限界があるので、こうしてブログを綴っていこうと思う次第です。